
ひと月くらいまえ、るみが言ったことを思い出した。
「どこにでも味方はいるねーーー。」
昨日、ひとつの荷物が肩から降りた。
荷物といっても、最初は本当にただの荷物で。
女の子達は持ちたがらない。
今まであまり「普通の女の子」が私のまわりにいなかったことに気づいた。
勘違いされたこともあった。
私はただ従順でお人好しだから仕事をしていたつもりはなく、
「嫌なことでも自分のやり方でやり抜くことが自分らしく生きていくこと。」
という、昔好きだったドラマの台詞が、心に残っていたからこそであった。
どちらかといえば、他の人たちの大き過ぎる荷物を力一杯腕を伸ばして持ち上げていたような感じだった。
正直言えばそれが自分のものだという意識がなく、負担でしかないと言えばない。
企画の善し悪し、生じている無駄、体制の悪さが産む妙な欺瞞は女の子達が文句を言うのも当然で(なぜなら女だ。)
でも文句ばかり言って手を動かさないのはやっぱり違うよな、と、少々ぐったりしているころに、
どんな佳境でも平然とやるべきことをやる男の子達を見て少し救われたのだった。
そういう意味で、彼らのことをるみは味方と言った。
少し経ってまわりを広く見ると、様々な立場と気持ちで関わっている人たちがいて、女の子達もだんだんと巻き込めてかしこく助けてくれて、初歩的なことでぐったりしなくて済むようになった。
荷物を持ち上げてちょっと筋肉痛になってくるころ、いろんな人たちから、腹の底の言葉を聞けるようになった。
「ほんとうはこんなこと、言えないんだけどさ」というような、
絞り出された彼らの声音を聞いて、るみの言葉を思い出したのだ。
「どこにでも、味方はいるねーーー。」
かったるいけど、仕事は仕事。というドライな意識でしかなかった私だったけど、彼らにとっても、私が「味方」になれたのかもしれないな。とおもって、やっぱりやってよかったな。って。なんか単純に思ってしまったよ。
ありがとう、るみ。
最初に偉そうなこと言ったけど、やっぱりただのお人好しかもしれない。

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