2010年10月4日月曜日

Re:TO K


るみちゃんに、お返事を書きます。
色々考えてみたんだけど、この季節は
毎日毎日冬までの経過を見せられているような感じだ。
夏なんて、永遠に続くんじゃないのか?なんて思って、
終わりの見えない猛暑にぐったりもするし、
逆に安心したりもするんだけど、
この季節は、日々の表情を全身で吸い込みたいって思っても
手のひらから砂が落ちる速さで一日一日が変わっていくから
切なく感じるのも追いつけないようでさ。
冬の気配にびくびくしながら秋晴れを満喫せざるを得ない運命なんだね。

1年生のこの季節をよく思い出すのは
君たち二人が初めて迎えた季節の変わり目だったからなのかな、とか。
私はあんまり、一年生のときの事は思い出さないから。
あのときは本当に、なんだか冴えなかった。
自分で作ってるものが何かもよくわかんなかったし、
友達といっしょにはしゃぐ振りをしているような気疲れもあったし、誰かと居てもひとりぼっちのときが多かったから。

でもよくも悪くも、あの秋は鮮烈だったね。
こないだやすこが「亀ちゃんにあったら、久しぶりに柏木飲みしたくなっちゃった笑」って言ってた笑
八王子の秋がこんなに寒いんだって知ったのも、やっぱり芸祭の頃だったし
多摩美のイチョウの奇麗さを初めて見たのもあの秋だ。
とにかく、ものすごい速さで秋がぐんぐん深くなっていくから
このまま私はどこに、どこまでいくんだろう、みたいな不安定な感覚が
冷たい風に煽られていたような気がします。
わたしもあの頃とはずいぶん変わったなあとおもう。
幸い、今の自分の方がずっと好きです。

残念ながら、るみちゃんのそれは憶測です。
私の中にはだれもいません。というよりも、ようやく誰もいなくなってくれました。
切ないのと思い出をクローゼットの奥にしまったので
新しい服に着替えられます。
あのメロンソーダのおかげかな、
ちょっとちくちくしても気にしないふりが出来るくらいにはなりました。
一皮むけてると、いいなあ〜〜ん。

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